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DIARY

2016.11.30

車の中で映画を観る!沖縄で復活を果たす、家族や恋人と楽しめるドライブインシアターとは?

cinemacircus_2 ドライブインシアター(Drive in Theater)、一度はその名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?ドライビングシアターとはその名の通り、車に乗ったまま入れる映画館。つまり映画鑑賞を誰にも邪魔されない車の中で楽しめるという、今の時代では新しいともいえるエンターテイメントです。

ハンバーガー店のA&Wに代表されるように、沖縄では車社会アメリカのスタイルを踏襲し、お店の駐車場で食事ができるドライブインレストランもありますよね。

このドライビングシアターももともとは1930年にアメリカで発祥したもの。屋外駐車場に設置した巨大スクリーンの前に車を停め、車内のラジオを通じて音を聞き映画を楽しむものとなっています。

古いアメリカの映画やドラマなどでもよく登場したりしますよね。今でこそ海外でもほとんどなくなってしまったドライブイン・シアターですが、1950年代末には一世を風靡した人気施設なのです。

そのどこかノスタルジックを感じるドライビングシアターの歴史を紐解いて見ましょう。


1人の男の実験から誕生したドライブインシアター

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(引用元:https://kingmancircle.com/event/drive-in-theater-night-2/)


その始まりは1933年、アメリカのニュージャージー州でリチャード・ホリングスヘッド・ジュニアという人物が発明した上映方法です(彼は特許も取得していたそうです)。

自分の車のボンネットに映写機を起き、木につるしたスクリーンの後ろにラジオを置いて、自分の車の上げ下げしながら音量を確かめたり、ブロックを使ってどの車からもスクリーンがはっきり見えるための駐車区画を調整するなど、今の前身となる数々の実験を行ったといいます。

その時のキャッチコピーは「どんなに子供が騒がしくても気にせず家族みんなでお越しいただけます」というもの。実際にそのドライブインシアターは大繁盛。その人気を皮切りに1934年以降には全米各地でドライブインシアターが次々に開業していきました(しかし悲しいかな、他の競合に圧倒されリチャードによるこの最初の劇場はわずか3年で閉館に..)。


ドライブインシアターはアメリカを代表するエンターテイメントに

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(引用元:http://pixar.wikia.com/wiki/Radiator_Springs_Drive-In_Theatre)



リチャードのキャッチコピーは見事に人々のニーズを捉えており、ドライブインシアターは他の観客を気にする必要がなく家族で映画をゆっくり見れるという点で大きな人気を博すことになりました。

1950年以降には第二次世界大戦の帰還兵が増えたタイミングとベビーブームの時期が重なったということもあり、全米では4,000以上ものドライブインシアターが設置されたといいます。

当時の最も代表的な娯楽となり、家族はもちろんのこと、車に乗れるようになったばかりの若者にも愛されるエンターテイメントへと成長していきました。

n多くのお客さんを呼ぶために劇場に動物園を設けたり、中には映画の出演俳優を招待したりしていたドライブインシアターも。他にも昼間でも上映できるようにテントを張ったり、暖房や冷房機の貸出しを行ったりと様々な工夫をして快適な映画環境を整えようと昔の人々は試行錯誤を繰り返したのです。

スピーカーも最初は真ん中に一台、各区画に小さいスピーカー、各車にスピーカーを設置など、徐々に進化していきましたが、カーステレオが装備されて以降はラジオで聞く方法が主流となったといいます。


なぜドライブインシアターはなくなってしまったのか?

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(引用元:https://vintagedrivein.com/)


時代の流れは早いもので、様々な世の中の変化が、このドライビングシアターを過去のものへとしていきました。

・カラーテレビやビデオの普及により家庭でも映画を簡単に楽しめるようになった
・広い土地を必要とする一方、土地は値上がりし続けた
・昼や大雨の時には営業ができず経営が不安定になった
・上映機器の老朽化していく一方、デジタル対応には多くの予算が必要になった
・車内での不適切な行為が増えてきた


などなど多くの理由が絡み合い、今や海外でもほとんど見かけることがなくなってきました。

日本では1961年、トヨペット小田原サービスセンター内に「ドライブイン野外劇場」という名称で設置されたのがドライブインシアターのはじまりです。その後20箇所ほどの場所で誕生しましたが、2010年の神奈川県大磯町のドライブインシアターのクローズを最後に、その歴史に幕を閉じることとなりました。

日本はおろか、海外でもなかなかお目にかかることがないドライビングシアター、かつては沖縄の北中城村喜舎場でも上映されていたといいます。ブルースカイヒルが建つ前の場所だったという噂も…30年以上前の情報となりますので、ご存知の方はぜひこちらまで情報提供をおねがいいたします。

アメリカの影響を色濃く受けていた沖縄、車社会ということもあり多くの方が足を運んでいたのではないでしょうか?


クリスマスは沖縄で、ドライブインシアターという古く新しい体験を

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アメリカを代表するエンターテイメントとして、幅広い年代から愛されていたドライブインシアター。スマホで好きな映画をいつでもどこでもすぐに見られ、シネマコンプレックスや3D映画も普及している今の時代からすると、とても非効率なものかもしれません。

しかし一方、パブリックビューイングやフェスの数は増え、多くの人々が現場での非日常な体験に価値を見出してきています。

野外という開放的な空間で、多くの人々と音や映像を共有する体験は何事にも耐え難いものになるのではないでしょうか。実際2016年3月に美らSUNビーチで開催した、シネマサーカスプロデュースのドライブインシアターでは定員に達するほどの大盛況に。

時を超えて開催される現代版のドライブインシアター、沖縄での第2回目となる開催はなんとクリスマス!カップルで家族で、誰にも邪魔されない車の中で、心に残る名作を観ながら素敵な時間を共有してみるのはいかがでしょうか?

映画館では味わえない、選りすぐりのフードも県内から集結。上映予定の映画情報と共にこれからシネマサーカスのSNSで紹介をしていきますのでぜひフォローもよろしくお願いいたします♫

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ぜひ12月23日(金)~25日(日)の3日間、沖縄県読谷村(よみたんそん)飛行場滑走路跡地でお会いしましょう〜。場所に限りがありますので、チケットの購入はお早めに!